三重県菰野町に窯を持つ山口陶器のブランド「かもしか道具店」

かもしか道具店

2018.6.4
やってみました、アレコレ

ゆるゆるエッセイ

「かもしかだより」

~母と梅~

 

 

子供の頃、お腹を壊すと母親から差し出せれた一杯の盃。

恐る恐る口にすると喉をぐぐーっとこゆいモノが通り抜け、

一気に胃に流れ込む。

次第に胃の中が燃えるように熱くなり、しばらくその余韻にもだえる。

 

「ハイ、これで良くなる。以上!」

 

てな具合で我が家の治療は終了する。

 

盃の中身は梅酒。

そう「梅酒ロック」の一気飲みなのだ。

 

梅酒が効いたのか、気つけ薬なのか

小学生にロック一気飲みという荒治療にも関わらず

どういうわけか必ず良くなっていた。

・・・気がする。

 

梅は昔から日本人にとっての万能薬であったことは

間違いないわけで

「梅=薬」という記憶をしっかりカラダに刻み込まれて

私は母になり、やはり梅は我が家に欠かせない

万能薬となっている。

 

梅の季節は忙しい。

待ったなしで、我が家の庭の梅は鈴なりに。

 

 

 

あっという間にカゴ盛りいっぱいの梅。

かわいい、かわいすぎる。

 

さあ、今年は何にしましょうか。

そんなことをあれこれ考えるのも梅仕事の醍醐味。

 

 

 

 

先日作ったイチゴの酵素ジュースが子供達に評判だたので、

調子にのって「梅酵素ジュース」にすることに。

梅のヘタを取りながらひとつひとつ瓶の中に。

間には粗糖をサンドイッチ。

酵素ジュースには枝葉も入れ込むとより効果的との記述を発見!

ううん、確かにエネルギーいっぱいな気がする。

何でもその気が大事!

この試みは今年初なので、ちょっと楽しみ。

 

 

 

一日一回自分の手を使ってまぜまぜ。

ぷくぷくし始めたら完成。

自らの常在菌で醗酵を促す酵素ジュース。

これで今年の夏も乗り切れそう。

 

自分のカラダを整えるのは自分の菌が最も有効的。

母のお腹で育った子供達もしかり。

時に、薬や化学よりチカラを発揮する自然治癒力を信じ

母は今日も家族の健康を作っています。